
作品紹介
理性、いらない。精液、ほしい♪
難しいことはヌキにして、いま気持ちよければオールOK♪
乳首もアソコもよわよわガールズだらけの『COMIC ゼロス』新鋭作家・ぴざぬこの初単行本!
本能のままに性を楽しみ、セックスのために生きる、欲望強めなヒロインたちの痴態7作品を収録!
〈収録作品〉
『交尾の二文字を解きほぐす』
官能小説を書くにあたって、処女は捨てた方がいいのでしょうか、と聞いてきた文学少女。それは質問を体を取った初セックスのお誘いで♪
『きっかけひとつ』
アメリカから来た金髪美女の居候。ネットで知り合い、オタク同士気が合うけど、恋人ではない。日本慣れしてきた彼女に、この関係も終わりかと思ったら……メイドコスの彼女が突然《ご奉仕》しだして!?
『これのために生きている』
欲望に正直なニートの妹。こっちの都合なんてお構いなしだけど、新しく買ったオモチャと下着をちらつかせ、えっちをせがまれたら満更でもなくて……。
『扉の前の分岐点』
家に家出した教え子が訪ねてきた。おまけに、好きだと告白されて……。ワケありな教え子と流されえっち♪
『汚れたいだけ』
勉強のストレスでオナニーしているところを叔父さんに見られてしまった。気まずい雰囲気の中、叔父さんからオナニーを続けるように言われて……。
『シグナリング』
私に「かわいい」と言ってくれるのはお兄ちゃんだけ。エッチな姿を見せるのも、ち●ちんを挿れてもらうのも、お兄ちゃんひとりいればいい……。
『あくまで半分』
スポーツ女子は性欲が超超超旺盛!! 試合後は特にカラダが火照り、汗だくのままでおちんちんを求めてしまう……。
ユーザーレビュー
感性に共感を覚える方に是非おすすめです。
ぴざぬこ先生の初単行本となります。作品全体の傾向として、よい点を先ず挙げると、表紙のキャラデザで本編も一貫して書かれているため、すこし幼めなキャラデザが好みでかつ、少し「オホる」くらいの漫画的な表現がシナリオや先生の表現したいであろうエロ漫画と一致しているため、ハマる人が読めばハマる作品群になっているかと思います。悪い点としては、セリフやモノローグなどの量や配置がエロ漫画としてはノイズになってしまっている気があり、少なくともエロ漫画として読んでいる最中は目が滑るかなぁ…と思います。その上で、筆者がおすすめするポイントとしては「ダメな人間」の描写が異常に上手い、というところにあります。ほぼ全ての作品を通して「割れ鍋に綴じ蓋」的なシナリオが一貫しているのですが、男性側の少し倫理的に踏み外す場面での「そんな誇れるような人生(人間)だったか?」のような、ある種の刹那的な思考や描写と、それに呼応する女性側の「よい子であろうとしてきたけれども、結局…」みたいな刹那的な感情等々の描写が本当に上手く、退廃的でありながら、当人たちの中では幸せである、という一種の排他的なシナリオに共感を覚える方に是非おすすめしたい一作となっています。他作からの引用になりますが「善くあろうとしてきたけれども、それで幸せだとか、明日が来て欲しいという気持ちになったことはなかった」人たちにおすすめの作品であり、なんやかんや悪い点として挙げたセリフやモノローグについても、この観点からみると、不可欠な内容だったりするので、気になる方は『汚れたいだけ』あたりを単話で読んでみてみて、感性に共感できる方は是非、ご購入を検討されてみてはと思います。