日陰に迷う

作者: なまえれんらく 出版社: ワニマガジン社
4.9 / 5.0 (27件)

作品紹介

聖と俗がみだれ、清と濁がまじる。

重厚なストーリーと緻密な性描写で魅せる、鬼才・なまえ れんらく 初の作品集!!



「何も 考えなくていいの 私が 食べてあげる…」



鬱屈した日々を送る令嬢・絵萌(えも)。間抜けで冷遇されている肉屋の雇われ男・捨造(すてぞう)。本来交わるはずのない二人が出会い、屈折した性は変態行為へと向かう──



生と死のにおいが混じる肉屋の作業場で、下層の男に汚される背徳感に恍惚……。

『萌ゆる歯は腐肉を噛み』をはじめ、退廃的な世界観で繰り広げられる少女たちの祈り<セックス>を描く全7編。



下水道で無許可営業している謎の女の子に出会う……『せがきの座敷』

久々に帰ってきた狭い村で、恋心を抱いていたおじさんと……『道老町すこやか放送室』

ボロアパート一室で、奥手な男友達が寝ている間に……『コーポ初春203号室にて』



<収録作品>

萌ゆる歯は腐肉を噛み

せがきの座敷

道老町すこやか放送室

みぎわに寄る人

純情小路

コーポ初春203号室にて

寄食するヒステリア

ユーザーレビュー

どこか懐かしいエロさ

by さこ16さんのレビュー on 2025/03/07

昭和のエログロをポップにした感じ疲れた男に性に貪欲な女が生きる力を与えているような部分が心地よい男の力で女がねじ伏せられる内容が多いエロ作品において異色さらに男女の心もつながる描写が繊細に描かれてて、表現力が素晴らしい女性も読みたくなる作品

この作者はヤバい

by 匿名レビューさんのレビュー on 2024/08/23

全編日陰者の純愛のような物語。タイトルに偽りなし。文学的であり読者を酩酊させる至極の一冊。超実用的で肉感の表現と現実的な描写がたまらない。作者の卓越した画力と構想力がなし得る奇跡です。あ、私のオススメは下水道の娘と最後の三つ編み眼鏡ちゃんです。最高でした。

すき

by 通常性癖太郎さんのレビュー on 2024/08/23

とても良いものでしたやっぱり自分にドストレートでぶっ刺さるものってひと目見たらわかるものですこういう女の子達が癖なんですええそうです自分の感覚を信じて良かったこれからもよろしくお願いします

令和の怪作

by V2wwwさんのレビュー on 2024/08/27

こーゆう作品と出会えるからエロ漫画はやめられないなと思いました

こういった作品に出会えるから、エロ漫画はやめられない

by yusakさんのレビュー on 2024/09/10

自分はロリ専門なので本来は守備範囲外なのだが、表紙を見て真っ先に買ってしまったもっと読みたい

ほんのり暗くてべっとり濃いエロス

by スナハラさんのレビュー on 2024/09/04

行き場のない男女が逃避するように互いの体を貪る話の連続。セックス以外の場面はほとんどないのに、行為に臨む姿勢から登場人物の性格が伝わる。騒音や汚れのディテール、ニオイへの言及など、色々と生々しい。性描写は濃く、消しも薄いからエロマンガとしてもなかなか上等だが、個人的には興奮より読み応えの方が強く印象に残った。本編は間違いなく暗いのに、予感させる未来が軽いのもいい。この先何年も、折々に思い出して読み返すであろう傑作。